毎日運動を欠かさずしてきた自分に突如襲って来たのが、想像も付かないからだの変化でした。筋肉を付けるのにダンベルを使っていた時のことでした、体中が怠くて思うように動かすことができませんでした。
思いあたらないところにも痣が見つかり不安にもなってきました。近所の病院で血液検査を受ける事にしました。
白血球の数値が異常に高い事が分かり別の病院を紹介してもらい再度検査をしたところ血液の病気です。分かりますよねと言われました。
早目に入院して治療した方がよろしいですよ、と言われ、気持ちが動転し、何だか分からないまま入院しました。骨髄液の検査では、腰にある腸骨に太めの針を刺して、骨の中にある骨髄組織をとる検査でした。凄く痛くて何か魂を吸い取られた気分でした。その後、異常が見つかり、病名が急性骨髄性白血病と 言う血液の癌にか かっていました。
放射線治療と抗がん剤を最大限行った後、私の体力は消耗しきってしまいましたが、2ヶ月後に骨髄バンクから私と同じ白血球の型のドナーが見つかり骨髄移植の日が決まりました。移植日、私の体には、ライフラインがたくさん 繋がれていて 、新しい命が入って来たのが感じ取れました。
パワーアップし生き返った瞬間でした。造血幹細胞移植が無事完了しました。その後ドナーさんとの合併症では、免疫力の低下、下痢、食欲不振がありましたが、完全に生着するまでは時間が掛かりませんでした。
私とドナーさんとは相性がとても良くて、毎日仲良く楽しく過ごしています。
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この各作品はリリー・オンコロジー・オン・キャンバスの作品・エッセイです。