２０１０年１２月 貧血がひどく、総合病院内科で胃カメラの検査を受けました、ディスプレイに胃の中の異常が大きく写し出され、これは終(しま)えていると思い、早く切り取らねばと考えました。
若い頃は命が終わることに恐怖を感じいろいろと悩みましたが、今は不思議と早くガンを取り除き４月の桜の頃には元気になり写真を撮りに行きたいと、恐怖感より前向きの考えに自分でも不思議でした。
７１歳から趣味として始めた写真ですが最近は地方の写真コンテストを中心に年間２５点程が入賞・入選するようになり面白く感じていました。この時も全国の大きなコンテストから銅賞以上内定の通知を受けていて、頭の中は早く元気になりたいの一心だけでした。写真を趣味に持って大変良かったと思いました。もし写真をしていなかったら、死の恐怖に苛まれていたのではないでしょうか。
２０１１年１月に胃を全摘出し、体重は１８ｋｇ減少し４６ｋｇの体ですが、４月の桜の季節から撮影を再開し、少しでも良い写真が撮れたらと、抗ガン剤内服を続ける中、食事と体調を考えながら撮影に頑張っています。
機会あるごとに趣味を持つ事の有難さを周囲の人に説いている今日此の頃です。
出品の作品は早朝４時に起床、好天と滅多にない形の良い雲と朝焼に恵まれ、有明海と雲仙岳をバックにコスモスの丘の夜明けを撮った写真です。今日も晴れ晴れとした気持ちで写真を撮り歩き、明日に希望を持って頑張って生きています。
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この各作品はリリー・オンコロジー・オン・キャンバスの作品・エッセイです。
