この写真は、長野にある高峰高原での写真になります。雲海が見られるということで行ったところなのですが、雲海が足元まで来て、雄大な雲海を見ることができていました。朝日が出るころ雲海の中に入ったら光芒が見えるのでは?ということで森の中を少し下ってみたところ、思った通りに光芒が現れていました。
私は今年で膵臓癌と診断されてから5年目を迎えられることになりました。当時はすい臓ってどこ?くらい全く知識がなかったのですが、調べれば調べるほど恐ろしさがわかり、心も体もボロボロで行き場がなくなってきていました。
幸いにして外科手術ができ希望の光が射してきたのですが、術後も併発症で年に数回、入退院を繰り返してきております。術後もよくないといわれるすい臓がん、油断せず、でもお気楽にという合言葉を信条にして、なんとか再発をすることもなく、5年目に突入することができました。
5年目という事で、細々ながらまっすぐ前を向いて生きている!という今の私の状態を写真で表現してみようと思い、近くの高原へ足を向けていました。雲海、朝霧がよくでるところなので、光芒を期待していくのですが、なかなか遭遇できず、3度通ってようやく出会えることができました。3度目の正直で遭遇したのが虫食いされてボロボロの葉を持つツル性の植物。それが光芒の中心に向かって細いのですがまっすぐに伸びていく姿を発見しました。
まさに、これだ!!自分の姿を見ているような、そんな気がしました。
光が降り注ぎ、そこに向かって貧弱だけどもまっすぐ上を向いて伸びていく姿に感動し、逆に私もまたこの姿にまっすぐ生きろ!と励まされているようでした。
あともう少しで、5年!ストレスをためないで油断しないようまっすぐ前を向いていく気持ちを持って生きていこうと思いました。
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