がんは、受け入れないと前に進めないんです
2018年2月4日。東京・丸の内で開かれた「ネクストリボン2018 ~がんとの共生社会を目指して~」に集まった約350人の聴衆は、壇上の女優・古村比呂さんの一言一言に深く耳を澄ましていた。 「去年の11月に再々発しました。これも、私の運命です。生きていこう、と強く思っています」 2012年に子宮頸がんとわかり、治ったと乾杯するつもりでいた5年目の2017年3月に再発。治療で寛解しドラマ出演も果たした後、11月に再々発。それを初めて公表したのだ。 それから3カ月。古村さんは、現状を受け止め、抗がん剤治療を続けながら、しっかり前を向いている。 「想像しないことばかり起きるから、受け入れないと前に進めないという気持ちになりました」 「がん細胞に語ったことがあるんです。闘うのはやめて、ともに歩んでいきましょう」 「頑張りすぎず、今を大切に」 垣添との対談では、印象的な言葉が次々と語られました。続きはこちらで。【古村比呂(こむら・ひろ)】1965年、北海道生まれ。85年にデビュー。87年、NHK朝の連続テレビ小説「チョッちゃん」に主演して、一躍人気女優となる。その後も土曜ワイド劇場、「科捜研の女」などのドラマ、映画、舞台、CMなどで活躍している。2012年に子宮頸がんとわかる。治療の後遺症のリンパ浮腫に向き合う仲間のコミュニティーサイト「シエスタ」、治療やケア情報について語り合う「シエスタの会」を立ち上げている。著書に『がんを身籠って』(主婦と生活社)。