2019年を振り返って、みんなの気になるレシピ5つご紹介!!
2019年も残すところ、あとわずかとなりました。今年は4月に新しい取り組み「がんサバイバーキッチン」が始まった1年でもありました。がんの患者さんとご家族からレシピを投稿していただき、管理栄養士の監修を経て掲載しています。
レシピの1つ1つには、がん治療中のどのような時に召し上がっていたのかや工夫が詰まっています。
今年1年を振り返りながら、ご投稿いただいたレシピから7つご紹介したいと思います。
がんサバイバーキッチンの人気投稿レシピ7つご紹介
バナナコーンフレーク(味覚麻痺時に):抗がん剤投与終了後の自宅にて、口内炎、味覚が全く感じられず、口内の粘膜が無くなった感じがしました。しょうゆや刺激物はしみてしまい、温かい食べ物も敏感になっているため、すごく熱いと感じてしまい食べれず、パンなどは砂を食べているようでした。何も食べる気がしなかった時に試行錯誤してみた簡単レシピです。ほぼ毎日食べてました。(レシピを見る)投稿者:kenjizoさん | |
かぼちゃの冷たいスープオレンジ風味:大腸がんの術後、お腹の調子が落ち着かないや食事を取るのにも体力を消耗してしまう時など汁物は大活躍でした。でも、ついたくさん作ってしまい飽きてしまう…。なので、一度作ったスープを味が変える工夫をしていました。お腹の調子にあわせて、温度も温かくしたり、冷たくしたりと。オレンジジュースを多めにいれた時は飲み物代わりにすることもありました。かぼちゃのオレンジ色は、見た目も華やかで元気がもらえました。(レシピをみる)投稿者:高野久美子さん | |
にぎらないおはぎ:食欲がない時は、市販のあんこで手軽に手作りのおはぎを作って食べるのはいかがでしょう。もち米を使わないのでお箸やフォークも入れやすく口の中でふわりとほぐれ、呑み込みやすいです。さらにコトコト炊いて甘味の小豆粥やミキサー粥など嚥下の状態に合わせて簡単に変身できます。(レシピを見る)投稿者:サクラサクさん | |
クタクタの牛すじ煮込み:上顎洞がん、上咽頭がんの放射線治療で、治療の後半に口の中がすべて口内炎になり、ひどい痛みに加え、味覚もほとんどなくなりました。そんな時にでも少しの味覚を感じられたのが、牛乳やバターなどの動物性脂肪でした。少しでも柔らかく食べられるように、圧力鍋を使って料理していたメニューの中で、お気に入り一品でした。(続きはこちらから)投稿者:チンペイさん | |
けんちん汁から作る鶏雑炊:胃がんの手術後「自分だけ特別扱いされたくない、家族と同じ味を食べたい」という思いから生まれた一品です。家族用に作ったけんちん汁から、だしと具材を一人ぶんだけ取り分け、ごはんを加えてさらにやわからく煮込んで卵でとじて雑炊に。野菜をたっぷり食べられるうえ、仕事で夜遅くなった時でもするりと食べられる優しい味でした。ごはんをうどんにしてもおいしいのでおすすめです。(続きはこちらから)投稿者:奥津哲夫さん |
今年4月にリリースしたがんサバイバーキッチンには多くのがんサバイバーの方やご家族の方からご投稿いただきサイトを通してたくさんの方にお届けすることができました。
がんの治療中にサバイバー向けのレシピを紹介した書籍やサイトはあふれています。しかし、がんサバイバーキッチンには、大きな特徴が2つあります。
①がんサバイバーや家族が、実際に食べているレシピを投稿し、レシピに関する体験談も寄せること ②レシピに基づいて管理栄養士が試作し、栄養価計算など監修を経て掲載すること体験に個人差はありますが、①によってサバイバーの実感や思いまでが伝わります②によって、投稿されたレシピをスクリーニングします。がんサバイバーキッチンのトップページには、「吐き気・嘔吐」「お腹が張る」「時短で作る」など12のがん治療にともなう代表的なお悩みでレシピを探すこともできます。
皆さんの経験が、今がんと向き合う方の食生活のヒントになります。投稿をお待ちしています!