がん治療の副作用といえば?と聞かれると、「脱毛」と答える方も多いと思います。「脱毛」は、サバイバー・クラブのWEBサイトへの訪問者の検索キーワードにも、毎週上位にランキングしています。 この度、人気エッセイ「木口マリのがんのココロ」とコラボ企画で、がんサバイバーの皆さんに「脱毛」に特化したアンケートを実施しました。120名の方から回答をいただきました。ありがとうございました。 アンケート結果は「第55回 木口マリのがんのココロ ~みんなの「脱毛」アンケート!~」でも発表しています。 脱毛を経験したがん患者さんが、どんなことに気を付けたか、どんな工夫をしたかなど役立つ情報がたくさん! 是非ご覧ください。
また、更に詳しいアンケートの報告書は以下からご覧いただけます。
見えてきた課題と対策
アンケート結果から、がんサバイバー・クラブが取り組むべきものが見えてきました。
→対策として、正しい「頭皮のケア」の仕方の情報を発信します。春夏秋冬でのケアもご案内。
【課題2】 「精神的なつらさをサポート」 つらい、悲しい、まったく楽しめなかった、など、ウィッグや帽子の利用の有無に関わらず、脱毛を精神的に大きな負担に感じた患者さんがいらっしゃいました。
→電話相談窓口や患者会などつらさを吐露できる場の提供や紹介をします。既にある場合は、広報支援が必要。
【課題3】 「医療者からの情報提供を分厚くする」 眉毛、まつ毛、脇毛、アンダーヘアなど全身の毛が脱毛することなどに対して、医療者からの情報提供不足が見られました。抗がん剤と放射線では脱毛や生え方が違うこと、脱毛の個人差、脱毛の期間、ウィッグの補助金、頭部の冷却装置の有無などの情報が欲しかったという意見もありました。全般的に女性に比べ男性への説明不足を感じました。 →医療者に、髪の毛以外の全身の脱毛についても患者さんに説明してほしい旨を伝えます。眉毛やまつ毛の脱毛でも人相が変わってしまうので、外見を気にされる方、がんと知られたくない人には髪の毛の脱毛と同じく重要な問題です。事前に知っていると心構えも、対応策も講じられます。 また、病院などには、頭部の脱毛を抑える冷却装置なども試せるようにしていただきたいです。また、補助金など制度についても患者さんに案内していただきたい。こうした要望を医療者に伝えるなどのバックアップをします。
取り組める課題から、実施して行きたいと思います。 引き続きよろしくお願いいたします。 がんサバイバー・クラブ