プレ企画で、「がんと食の関係」について情報をお届けしています。
がんと診断され「なんで私が?」と思われる方が多くいらっしゃると思います。そして、がんになった原因を自分が食べていたもの、食生活に起因するのでは?と思う患者さん、ご家族もいらっしゃいます。本当に食べたものが原因でがんになるのでしょうか?
研究結果に基づき、「食生活が悪かった」という思いが正しいのか、そうでないのかをお送りします。
テーマ【がん患者の食事と栄養】 3部作
①がんは食事で予防できるの?
②化学療法中においしくいっぱい食べられる?
③がんになると痩せるの?
演者:岡山済生会総合病院 内科 がん化学療法センター
主任医長 犬飼 道雄(いぬかい みちお)先生
2021年1月28日公開
2021年2月10日公開!
【③がんになると痩せるの?】
先週に続き、がんと食事と栄養についてお届けします。
がんのイメージは痩せた姿ではありませんか?
なぜ痩せてしまうのでしょうか?
がん患者さんの体重減少には「がん関連性体重減少」と「がん誘発性体重減少」があります。食事量自体が減ったことによるか、代謝異常によって減少したのかということになりますが、どちらか一方ということではなく、シフトしながら体重が減少していきます。また、食事はどのくらい摂ればいいのでしょうか?1日にどの食品をどのくらい摂取したらいいのかを手計(てばかり)を用いて分かりやすく説明します。また、手軽にできる筋肉の測り方(指輪っかテスト)や、代謝異常によって起るがん悪液質への対処方法、栄養療法の重要性を説明します。
③がんになると痩せるの?
手計のスライドはこちら。1日の食べる量の参考にしてください!
2021年2月4日公開!
【②化学療法中においしくいっぱい食べられる?】
抗がん剤治療で味覚障害や口内炎などの副作用で食べづらくなり、体重が減少してしまう患者さんがいます。口内炎ができてしまうと痛みで食べられなくなってしまうので、口内炎にならないよう口腔ケアが重要です。口腔内の細菌の数は、ウ○チの数と変わらないと言われています。歯磨きだけではなく、舌ブラシを使うこともオススメです。また、食べられなくなってしまった時は、点滴という手段もあります。辛抱せずしんどいことはしんどいと医療者に伝えましょう。そして適切な医療者と患者関係を作っていきましょう。
②化学療法中においしくいっぱい食べられる?
Infomation!
今年もJAPAN CANCER SURVIVORS DAY を開催します!
早いもので4年目の開催となります。
今年のテーマはWithコロナをまねて、「Withキャンサー(仮タイトル)」です。
がん細胞はもともと自分の細胞であり、日々の新陳代謝のコピーミスで生まれるのががん細胞です。がんを忌み嫌うのではなく、身近なものととらえて生きましょう。
①がんは食事で予防できるの?
。
「がんサバイバーを孤立させない」社会を目指して。
がんサバイバー・クラブの活動は、皆様のご支援により運営しています。
支援の方法には、月間サポート会員と一般寄付があります。
ご自身のお気持ちにあった支援方法をお選びください。
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