私は病院に行くたび、ついついやってしまうことがあります。 それは、自分にご褒美を与えること!
私にとって病院は“第二の家”のようなものなので、通院も入院も苦痛に感じたことはないのですが、それでも「今日はちょっと贅沢してもいいよね」などと思いを巡らすだけでワクワクしてきます。 といっても、カフェでランチをするとか、チョコを買うとか程度ですが。
今回の『#病院の周り散策シリーズ』では、通院ついでに立ち寄れるスポットを取材します(不定期のシリーズです)。 第一弾は、「国立がん研究センター中央病院(=国がん)」の周り。みなさんの「ちょっとしたワクワク」が見つかるといいなと思います。
●国がんといえば築地!
国がん(中央病院)の所在地は、東京都中央区築地5丁目。そう、築地といえばニッポンの台所「築地場外市場」! 通りをまたげば市場が広がり、「何て素敵な立地なんだ」と思わずにはいられない。
2018年に市場が豊洲に移転したためどうなることかと思いきや、場外市場は驚くほどの健在っぷり。国がんのはす向かい、縦300メートル・横130メートルほどの範囲に400を超える店が立ち並んでいるという。
しかも昔ながらの市場の風情はそのままに、イマドキなスイーツ店やオシャレな雑貨店、ウッドデッキ調の屋上広場を備えた「魚河岸食堂(フードコート)」などの施設もできて、そのときの気分や体調に合った楽しみ方もできそうだ。
ただし築地場外市場は“朝方”なので注意しよう。朝6時ころに始まり、ほとんどの店は14〜15時までに閉まってしまってシャッター街と化す。なかには夜まで開いている飲食店や、何なら24時間営業の店もあるが、できれば14時半ころまでに訪れたい。
![]() 通院ついでに築地場外市場を散策しよう! |
![]() 市場から、国がんさんこんにちは! @総合案内所前 |
●築地は総合案内所が楽しい!
案内所は、街歩き取材で私が必ず訪れる場所である。 だいたいの案内所は見た目が地味で「ココはいいや」と通過しがちだが、あなどってはいけない。ガイドマップを手に入れたり、地元の案内人だからこその情報を聞けたりする。
特に築地の案内所「ぷらっと築地」は秀逸。バラエティ豊かな築地グッズが並んでいて、何ならココだけでも満足できそうなくらい楽しい。
場所は、国がんの正面入り口すぐの交差点「市場橋」から波除通りを60メートルほど進んだところ。「観光客で賑わう中を歩くのはハードルが高い」という人も訪れやすいかもしれない。
![]() 案内所でゲット! 鯛と鯵の「おからけんぴ」(各432円)。 |
![]() 築地オリジナル保冷バッグ(大・700円)に、おからけんぴ(鯛)をぶら下げてみた。 |
![]() 築地オリジナル保冷バッグ(小)に、おからけんぴ(鯵)を入れてみた。 |
![]() ポストカード(300円)は、折り曲げると築地の街並みが現れる。 |
![]() なかなか凝っていて暇つぶしにもってこい。 |
![]() まぐろ丼を狙うニャンコ(中央右)も! |
東京都中央区築地4-16-2 千社額棟1階
営業時間 平日・土曜日8:00~14:00、日祝日・休市日10:00~14:00
休業日 年末年始
●目移り必至! 海の幸だけじゃない築地の食べ歩き
築地=魚市場なのは言わずもがなだが、売られているのは鮮魚やお寿司ばかりではない。青果、乾物、ナッツ、揚げ物、お菓子、おにぎり、卵焼きなどの食品のほか、食器や刃物といった台所用品など、商品ラインナップは多岐に渡る。
【ツヤツヤに感動! 青果店】
案内所の通り沿いの果物店を訪れてみた。その名も「築地市場フルーツ直売所」。「そのままか!」とツッコミを入れたくなるものの、分かりやすさはこの上ない(小さく「築地おぐま屋」とあるが、マップにも「フルーツ直売所」とある)。
店先に並べられていたのは、色鮮やかな果物たち。いずれもツヤツヤしていて、いかにも美味しそうだ。搾りたてフルーツジュースの飲み歩きも楽しめる。
![]() ひときわ目を引く大粒みかん「れいこう」(250円)。「みかんの王様!」と言いたくなる。とても甘い! |
![]() 「みかん」(700円)と「ぶどう」(800円)の搾りたてジュース。サラリとしながらも、果物がギュギューっと詰まったような濃厚な味わい。 |
東京都中央区築地4-16-2 千社額棟1階
営業時間 8:30~14:00
休業日 土曜日・日曜・祝祭日
![]() ヘタまでイキイキ! 見ているだけで元気が出そう。 |
【昭和っぽさがたまらないパン店】
築地は和のイメージがあるからか、パンがやたらとハイカラに感じる。パン工房「ル・パン」の店先に置かれたガラスケースを覗くと、香ばしそうなパンが並んでいた。その戦後の昭和っぽいいで立ちに、余計に興味をそそられる。
![]() 名物「あんこクロワッサン」(左)と、「メープルピーカンデニッシュ」(右)(各300円)。どちらもホカホカ! |
東京都中央区築地4-16-10
営業時間 9:00-14:30
休業日 日・祝・市場休市日と月曜日
【やっぱり海の幸もいただきたい!】
寿司店は数多くあるものの、もっと気軽に食べられるお寿司はないものか……と探してみたら、お稲荷さんのお店を発見。しかもその上には、てんこ盛りの海の幸が!
1個につき1,000〜1,500円程度と値が張るものの、「せっかくだし」と思うと、いとも簡単に財布のヒモが緩くなるという不思議。観光客の思考だろうか。
![]() カンバンはないが、案内所の向かいあたりにある。 |
![]() ゴージャス!「ウニイクラいなり」(1,500円)。 |
これらのほかにも「マグロメンチカツ」やら、その場で焼き上げる大きな「たこせんべい」やら、場外市場には美味しそうなものが目白押しである。試食できるものも多く、気に入ったおつまみを探してみるのもいいだろう。
●エレベーター完備で快適!「魚河岸食堂」
波除通り沿いには「築地魚河岸」がある。「市場の移転後も活気を継承したい」とのことで建てられた、2棟3階建の施設だ。1階は水産物や青果の仲卸の店が連なり、3階には冒頭で紹介した「魚河岸食堂」(フードコート)がある。
新しいだけに、エレベーターやバリアフリートイレも完備。食堂には築地ならではのメニューも多い。お店によるが、19時まで開いているのもうれしい。
ちなみに私が訪れた14時はガラガラで、ゆったりと過ごすことができた。築地に興味はあるけれど自分のペースで過ごしたい、という人にも良さそうだ。
![]() 食堂へのエレベーターは、外からダイレクトに乗ることができる。 |
![]() 食堂のシーフードカレー(東都グリル 1,100円)。マグロ、ホタテ、エビのフライが築地っぽい! |
東京都中央区築地6-26-1、6-27-1
営業時間 1階5:00-15:00、3階7:00-19:00(店舗による)
休館日 日・祝・水(一部)
●日々のごはんが楽しくなりそうな小物たち
治療中は「食欲があまり出ない」という人も多いだろう。そんなとき、ちょっとしたグッズがあることで、もしかしたら食事が楽しくなるかもしれない。
築地には昔懐かしい台所用品店がところどころにあり、食卓を彩る小ぶりで低価格な食器も多い。「コレに乗せたら楽しそう」などと想像しながら歩いてみてはいかがだろうか。
![]() 「カゴにおかずを小分けにしたら楽しそう!」と思い購入。(カゴ大 200円、カゴ小10個で660円、木のしゃもじ240円、風車の爪楊枝170円 / 山野井商店) |
![]() わさびビーンズ(380円 / 味高)。ほのかなわさび味のそら豆で、食欲がないときでも食べられそう。 |
取材に訪れたのは2023年1月末の平日11〜15時ころ。築地は、かなり多くの観光客で賑わっていました。感覚としては、日本人と海外の旅行者が半々くらいでしょうか。さまざまな言語が飛び交い、久々に観光地らしい東京を見た気がしました。
人は多くても誰もが楽しそうで、自然とこちらまで気分が上がるようでした。外出の機会が少ないときでも、たまにそのようなところに身を置いてみるのもいいのかもしれません。
ただ、築地はスリも多いとのことなので、「はしゃぎすぎないようにしなければ!」と時折自分に言い聞かせる必要がありそうです。
![]() 病院に行くたびに、一つずつお店を開拓してみては!? |
※掲載の内容・価格は、2023年1月時点のものです
