がんサバイバー・クラブ ~スタッフ便り~
「がん征圧・患者支援チャリティ活動」リレー・フォー・ライフが大分県で開催されて今年で10年目となります。 10周年を記念し「がんとしごと」をテーマに講演会が大分駅前のホルトホール大分にて開催され、私の体験ではございますが、告知、休職、治療、生活の変化、復職、退職、そして活かされる今の生活についてお話させていただきました。 10年前のがんのイメージはまだまだ「がん=死」を浮かべる方が多かったと思いますし、私も厳しい病状を告げられ「来年は自分がいない・・」ことを常に意識しながら時間を過ごしてきました。当たり前だと思っていた漠然とした未来が、自分には訪れないことなのだと気持ちを整理することが辛かったことを思い出します。 現在は、がん治療の目覚ましい進歩もあり、多くの方が治療や経過観察をしながら生きる時代になってきたと感じています。まさに「生きる」から「活きる」へ・・・
活きる時代だからこそ、がんと就業が課題になってきたとも言われていますが、 告知されても退職することなく安心して治療が出来る。 復職後は体調や能力に合わせた仕事が出来る。 生活費+治療費を超える収入が確保出来る。 特技を生かした再就職支援を受けることが出来る。 患者家族の起業の支援を受けることが出来る。 誰もががんになる可能性があるからこそ、みんなで支えあうことが当たり前になってほしいと願いお話しさせていただきました。暖かい皆様に感謝
私自身、初めての大分県でした。東京は寒い日でしたが気温も人も暖かく良い思い出になりました。とり天とから揚げの違いも教えていただきました。 最後に、ご準備いただいた多くの皆様、また講演会当日に大雨にも関わらずご来場いただいた皆様に心より感謝申し上げます。【文:がんサバイバー・クラブ運営委員 横山光恒】
1969年生まれ48歳 成人ユーイング肉腫(PNET)患者 2005年8月に右腋下に発症し、300日の連続入院加療の後、退院・職場復帰をするも、退職勧奨を受け退職。2017年4月よりがんサバイバー・クラブ運営委員