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会議が変わる!?「いつもの時間にZoom(ズーム)で!」
ー第2回がんサバイバーカフェ開催レポート

掲載日:2017年11月27日 9時54分

 がんサバイバー・クラブは11月15日、東京・銀座で第2回「がんサバイバーカフェ」を開催しました。今回のテーマは「患者会コミュニティ運営のための効果的なデジタルメディア活用セミナー&ワークショップ」。がんサバイバー・クラブメンバーの市川裕康(株式会社ソーシャルカンパニー代表取締役)を講師に、今回は「Zoom」(ズーム:ビデオ会議ツール)と「Slack」(スラック:組織内ビジネスチャット)を一緒に学びました。
 当日の様子をご覧いただけます(動画20秒)

患者会運営「あるある」を解決へと導く「Zoom」&「Slack」

「日ごろ離れているメンバーとデータの共有・蓄積をスムーズに行ないたい」 「一緒に活動する仲間を増やすために、効果的に情報発信したい」 「情報やノウハウが『最も長く運営している1人』に蓄積されていて、チームで共有されていない」 「ボランティアで運営している団体なので、メンバー全員ダブルワーク状態。会議しようにも日程調整が難しい」 「LINE(ライン)やFacebook(フェイスブック)に馴染みがないメンバーもいて、オンラインでコミュニケーションを取るのが難しい」  どれもこの日のサバイバーカフェで参加者から挙げられた課題や悩みです。これらの問題の解決に活用できる頼もしいデジタルツールが、「Zoom(ズーム)」と「Slack(スラック)」です。 「これらの課題がひとつでも解決に導かれるように、本日一緒に学びましょう!」  講師の市川からの心強いメッセージとともに、セミナーが始まりました。

第1部 遠くにいるメンバーとスマートに会議。「Zoom」を使ってみよう

「Zoomを使ったことがある方や聞いたことがある方は、いらっしゃいますか?」講師の市川がそう問いかけます。ほとんど手が挙がりません。 「スカイプはよく使うけど……」そんな声があがります。  ※Zoomって何?という方のための40秒動画はこちらからご覧いただけます。  ビデオ会議ができるデジタルツールはいくつかありますが、多くの人に親しまれているのは「Skype(スカイプ)」ではないでしょうか。 Skypeでは、まずアカウントの登録を行ない、ビデオ対話をしたい相手をお互いに承認します。そしてログインが必要です。このため、「パスワードなんだっけ?」や「ログインできない」という「ある・あるトラブル」で、貴重な会議時間の最初の10分間が奪われることもしばしばです。  これに対してズームはアカウント登録が不要です。だから、ワンクリックで接続できるのです。他にも市川が紹介したZoomのポイント(特徴)をまとめてみました。
・音声・映像の品質が高い ・録画できる ・100人同時に会議に参加できる ・数人のグループに分かれての会議もできる ・ホワイトボードの共有が可能 ・1対1なら時間制限なく無料。3人以上の場合は、最初の40分間は無料
「『いつもの時間にスカイプで』が『いつもの時間にズームで!』に変わる日も近いかもしれません。」 市川がそう話すと、参加者はズームの特徴をメモしながら納得したように深くうなずいていました。  そしていよいよ実際に体験してみることになりました。  参加者はそれぞれスマートフォンやノートパソコン、タブレット端末を手に、ズームを使ってワンクリックでオンライン会議に参加します。ウェブカメラに映した自分の顔が、会場前方のスクリーンに一人また一人と映し出されました。参加者は、自分の顔がスクリーンに投影され、オンライン会議に参加できたことが確認できると、手を振ったりおどけた表情をしたりと、大いに盛り上がりました。  当日のホワイトボードを共有して参加者で描いた「ラクガキ」
 全員で記念写真をスクリーンショット!
  「楽しい!」 「スムーズですね! これなら、ITが苦手なメンバーも受け入れてくれそうです」 「実践できてよかったです。活用していきます!」 ズームを実際に使ってみた後、参加者からはこのような感想が寄せられました。

第2部 ビジネス向けチャット「slack(スラック)」を活用してみよう!

 続いてセミナーは組織内コミュニケーションツール「slack(スラック)」の紹介に移りました。  スラックとは、ビジネス向けチャットのアプリで、組織内コミュニケーションのためのデジタルツールです。複数人数でのコミュニケーションやファイルの共有などが、スラックを使うことで格段に効率化します。ちょうどセミナー開催の翌日から、日本語でのサポートも開始されるということで、更に親しみやすくなります。

メールよりカジュアルに、より気軽に

 メールで業務の連絡をしようとする場合、まず件名(タイトル)が必要ですが、スラックでは件名(タイトル)は不要です。  またメールであれば、通常「○○様、お疲れさまです。」から入ることが多いでしょう。しかしスラックであれば単刀直入に用件から入っても違和感がありません。「こちらご確認いただけますか?」の一言を添えてURLをペタッと貼るだけで、このようにどんと画像が出ます。
 クリックしなくても、URLのリンク先の内容がわかり、よりスムーズに情報共有を行なうことができます。もちろん、URL以外のパワーポイントやエクセル、ワードで作成した資料も、メールと同じように共有できます。  また絵文字が充実しているので、「承知いたしました」の代わりに「絵文字」でやりとりを交わすこともできます。
 更にTwitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)やTrello(トレロ:タスク管理ツール)との連携も充実しています。他のメンバーがFacebookやTwitterで投稿した内容を、スラックに自動的に投稿できるように設定することもでき、組織内での情報共有がスムーズになります。  市川はこう話しました。 「組織を運営している方にとって、自分のコミュニティにはどのツールが最もふさわしいかはとても悩まれることだと思います。メンバーのみんなにとって一番心地よく利用できるツールは何かを見極めて、是非使い分けをしてみてください」  最後に全員で記念撮影を行ないました。
 参加者の皆さんにご記入いただきましたアンケートには「手取り足取り感が半端なくあたたかかったです」「難しいことをわかりやすく教えてくださってありがとうございます」「初めて参加しましたが、暖かい雰囲気で学べて楽しかったです」などの声が寄せられています。ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました。  次回サバイバ―カフェは1月25日(木)を予定しています。メールマガジンやウェブサイトを通じてご案内いたします。または、Peatixページのがんサバイバー・クラブをフォローしていただきますと次回イベントの詳細が決まりましたらご案内いたします。(文:大石しおり)
市川裕康さん: 株式会社ソーシャルカンパニー代表取締役/ メディアコンサルタント NGO団体、出版社、人材関連企業等を経て2010年3月に株式会社ソーシャルカンパニーを設立。メディアコンサルタントとして、国内外の政府機関、国際機関、企業、報道機関、NPO団体などに対し、海外デジタルメディアのトレンド調査・執筆・講演・コンサルティング活動に従事。『現代ビジネス』での連載(2010–2015)や著書に『Social Good小事典(講談社)』がある。リンク先:ウェブサイトLinkedinTwitter
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