垣添忠生の全国縦断がんサバイバー支援ウォーク 一言ブログ 2018年3月10日~12日
●3月10日、11日
10日の土曜日は単独行で、国道1号を東へ。国道2号や3号の沿道とさして変わらない風景が続きます。これもグローバリゼーションがもたらした景色の均一化なのか。地域の独自文化は今後、消えていってしまうのだろうか。曇り空のせいもあって、うーむという気持ちになりました。インスタグラムに上げた写真も、安倍川だけです。
翌日の日曜日は、好天。リレー・フォー・ライフ静岡のメンバーが午前と午後で入れ替わりながら同行してくださいました。午前中は、国道を外れて薩埵峠(さったとうげ)へ。峠を登ると、正面に富士山の麗容が飛び込んできます。手前には、駿河湾と東海道本線、東名高速道路。峠には早咲きの河津桜が咲き、夏ミカンの樹木ともども楽しませてくれました。少し工夫して歩くと、こんな光景を味わえるのですね。1人では回れません。
午後は、リレー・フォー・ライフの方と一緒に自撮り! ちゃんと、富士川と富士山をバックに入れていますよ。
みなさんのおかげで、35キロを歩き通せました。
●3月12日 障害のある方たちにもしっかり伝えたい
富士市のホテルから静岡県立静岡がんセンター(静がん)を目指しました。リレー・フォー・ライフ静岡のメンバー、今回のウォークもご支援いただいているテルモの社員の方々も一緒です。テルモの方は、私ののぼりと同じようなサバイバー支援のぼりを作り、緑のジャンパーを着ています。
静がんの手前に「ファルマバレーセンター」があります。静がんと連携して、医療機器などの研究開発・製造を行っています。静がんと両輪で世界一の健康長寿県を目指すという静岡県のプロジェクトで、中核企業としてテルモも入っています。
そこに寄ってから、いよいよ静がんです。横断幕の出迎えを受けて、山口建総長はじめスタッフや地元の患者会のみなさんと濃密な交流ができました。
2002年に開院した静がんのスピリットは「心」。富士山の裾野の右側に雲が2つ浮かんでいる光景は「心」と読める。山口総長からそんな解説を受けました。
たしかに、このスピリットが貫かれています。「がんよろず相談」と「患者家族支援センター」が病院の一等地にあります。よろず相談では毎年1万件の相談を受けて、患者や家族の声を病院の運営にも生かしています。院内の照明や植栽までも、患者の心をなごませるように工夫がされています。すっかり感服しました。
帰途、手話ができるという患者会の女性が「聴覚障害者は、健常者と比べて、説明を受けるのが難しい」と訴えてこられました。聴覚に限らず、障害を持った方にもしっかりと情報を提供する。すぐには難しいかもしれませんが、また一つ重要な課題を伺えました。
インスタグラムでも発信中です!