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4月11日 如砥如矢

掲載日:2018年4月12日 17時36分

垣添忠生の全国縦断がんサバイバー支援ウォーク 一言ブログ 4月11日


 4月10日は、富山県黒部市の生地(いくじ)温泉の老舗旅館に泊まりました。上杉謙信ゆかりの湯です。

 夕方のNHKニュースで、今回のウォークを取材した特集が流れました。10分ぐらいはあったでしょうか。宿の女将もご覧になって、とても感激して、寄付のお約束までしていただきました。
 また、サプライズで、「医療法人秀和会 秀和総合病院」理事長の坂本徹さん(東京医科歯科大付属病院の元院長)から、大きな誕生日ケーキが届きました。宿のみなさんと一緒にいただきました。
 みなさん、ありがとうございます。

 今日は、暖かかったものの、風が強く雨も降っていました。生地駅から市振(いちぶり)駅まで電車を利用し、そこから歩いて新潟県の糸魚川に到着しました。1日の歩行距離は約28キロです。

 印象に残ったのは、親不知・子不知です。かつては、波打ち際を通るときに、親は子を、子は親を顧みることを忘れるというほどの難所で、荒波にさらわれた人もいたそうです。「天下の険」と呼ばれました。松尾芭蕉も通っています。

 明治16(1883)年、ようやく道路が開通します。昭和41(1966)年に国道8号のトンネルが完成したため、現在は、「親不知コミュニティロード」という遊歩道になっています。

 私は、この遊歩道を歩きました。途中、道路の開通記念に「如砥如矢(とのごとくやのごとし)」という文字が彫られた大きな岩がありました。「砥石のように平らで、矢のように真っ直ぐ通れる」という意味だそうです。
 たった4文字に、明治の人の喜びが凝縮されています。海側の絶壁を見降ろしながら歩いていると、喜びを実感できました。
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