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晴れ男と「晴れろビーム」~がんサバイバー支援ウォーク・石川を歩いて~

掲載日:2018年4月19日 9時00分

曇り空の金沢をスタート

 その日、4月6日の金沢の天気予報は、朝から曇り空で午後から雨でした。  私自身晴れ男と自負しているので、「大丈夫だろう」と信じて、私の地元・金沢の家を出発。
 東京のがんサバイバー・クラブのメンバーも「晴れろビーム」を送ってくれており、まずは、日本対がん協会石川県支部へ向かいました。  支部では3人のメンバーが一緒に歩くということで、7時20分に私を入れて4人を金沢駅まで送ってもらい、電車で美川駅に向かいました。  その頃垣添先生は、早起きして1時間のストレッチと筋力トレーニングをし、JR北陸線で美川駅を目指していました。  8時44分、いつものいで立ちで垣添先生が美川駅の改札口に登場し、「くるぶしは少し痛いが歩くことに支障はない」と強気の発言。

6人でウォーク開始

北陸朝日放送、北陸放送、石川テレビが待機。取材を受けた。

美川駅には、本日一緒に歩く4人のほかに、石川県のマギーズセンターと言われる元ちゃんハウス(NPO法人「がんとむきあう会」が運営)の立ち上げにご協力をいただいた白山市の崎川歯科医院の奥様も来られて、全部で6人のウォークとなります。  駅に地元の民放が3社取材に来ており、早朝から囲み取材となりました。1社は1日帯同し取材をしてくれるとのことで、9時ちょうどに出発しました。
 事前に石川県支部の方が下調べをしており、交通量の多い国道8号を避けて、海沿いを歩くことにしました。  街道はまだ桜も残っていますが、風が強く桜の花びらが舞う中の歩行となりました。
 南風でそれも追い風で気温も上がってきて、みんなの足取りも軽く、垣添先生とサバイバー支援のお話をしながら2時間歩いたところの北陸自動車道のパーキングエリアでトイレ休憩。雨が降り出し、レインパンツやカッパを着用して次の目的地に向かいました。途中で崎川さんは仕事の関係で残念ながら離脱。

脛が悲鳴を上げた

 12時ちょうどに宮永地区のお蕎麦屋さんにて昼食。ここまで約12キロを歩行。「ペースが少し早いので午後調整しよう」となりました。  とろろそばで元気が出たところで、いよいよ石川県立中央病院へ向けて出発。株式会社テルモ金沢支店の方が合流して、また6人でのウォークになりました。  その後は休憩なしで一路北上。目的地の向かいにある石川県庁の建物が見えるが、なかなか近づいてきません。先生は足が痛いとか一言もありませんが、私の脛が悲鳴を上げだしました。歩いて脛が痛くなったのは初めての経験です。先生から「脛の筋肉は細いので、日頃から足の先を上げるストレッチをして鍛えないとだめですよ」とご忠告をいただきました。  途中でリレー・フォー・ライフ・ジャパン石川の実行委員が車から降りてお声がけいただき、みんなの力になりました。

テレビカメラと、150人ものみなさんがお出迎え

 いよいよ近づいてきたところで、20分も早く着くことが判明し、急遽、病院のすぐ近くの石川県支部に寄りました。  支部の玄関に到着すると大勢の方が待っていてくださり、垣添先生を大きな拍手でお迎えいただきました。早速記念写真を撮り、休むことなく病院に向かいました  テレビカメラが待っているとのことで、病院への入り方も指示され6人で疲れもみせず、笑顔で向かいました。病院の前には150人ぐらいのがん患者の皆様や病院関係者、報道陣が待ち受けていただき、感動のフィナーレとなりました。  私も知人の笑顔の出迎えに胸が熱くなり、感激のうれし涙がこみあげてきました。免疫力の上がる最高の涙でした。  かわるがわるに先生とお話をしながらの楽しい23.1キロウォークとなり、誰一人離脱することなく完歩できました。

石川県立中央病院へ到着。大勢の方々に出迎えていただき、取材も受けた


がんになっても安心して暮らせる社会を

 その後、岡田俊英院長を交え患者さんたちと交流し、垣添先生は「がんは今や死に至る病気ではない、公表することで周囲の理解や支援の輪が広がる」、「がんになっても安心して暮らせる社会の実現を目指し、患者、家族の支援を訴えていくことを続ける」と強い口調で、今回の支援ウォークの意義を皆様に伝えました。
 石川県立中央病院を後にして、「元ちゃんハウス」を訪れ、西村詠子理事長やスタッフの方々と交流、兼六園を一緒に歩いてから、石川県がん安心生活サポートハウスに向かいました。サポートハウスでは石川県金沢済生会病院外科診療部長・緩和ケア病棟医長・サポートハウス所長(リレー・フォー・ライフ ジャパン 石川副実行委員長)の龍澤泰彦先生がお出迎えをされ、患者さんたちとの交流の時間を持ちました。
 今年9月29日・30日にいしかわ四校記念公園でリレー・フォー・ライフ・ジャパン石川を初開催します。今回垣添先生とのウォークで、より強く地元のがん患者やそのご家族を支援していくことを心に誓いました。実行委員会の皆様も私のウォークする姿を見てより良いリレーを目指したいと感じ、たくさんのお礼の言葉をいただきました。こちらこそ皆様の心からの励ましに疲れも吹っ飛びました。
 先生の支援ウォークは7月23日(北海道がんセンター)まで続きます。お元気で完歩できますことをお祈りします。  垣添先生とのこの1日は私の人生にとって大変有意義な思い出深い日となりました。  感謝です。(文:堀 均)
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