垣添忠生の全国縦断がんサバイバー支援ウォーク 一言ブログ 4月29日 30日
3本のタスキ
29日は、越後湯沢から上越線に乗って水上で降り、沼田まで歩きました。新潟県と群馬県の県境は、清水トンネルで通過しました。川端康成の『雪国』で有名な「国境の長いトンネル」を、小説とは逆方向に進んだわけです。先の長いウォーク、さすがに三国峠を徒歩で越えるのは無謀です。
雪をかぶった谷川連峰がよく見えます。沿道では、九輪草が紫色の花を気持ちよさそうに咲かせています。利根川の清流が陽の光に反射しています。ラフティングのメッカでもあり、ゴムボートで水しぶきをあげて下っている人もいました。
30日は、久しぶりに同行者と歩きました。リレー・フォー・ライフぐんまの実行委員長の大島主好(ちかよし)さん、副実行委員長の狩野太郎さん、日本対がん協会群馬県支部(公益財団法人「群馬県健康づくり財団」)元専務理事の新木惠一さん、の3人です。
朝、沼田のホテルまで迎えに来ていただきました。狩野さんは、群馬県立県民健康科学大学(前橋市)の看護学部教授でもあります。なんと、3本のタスキを用意してくださっていました。片面に「がんサバイバー支援」、もう片面に「希望と共に生きる がんサバイバー・クラブ」の文字。暖かいサプライズに感動です。私はオレンジ色のリュックに巻きました。
歩き始めると、いきなり、竹林の暗がりでゴソゴソという音が聞こえています。「野生動物かな」という声が上がると、イノシシでした! あっと思いカメラを取り出しているうちにいなくなってしまいました。タケノコでも食べに来たのでしょうか。
利根川をはさんで、左に赤城山、右に榛名山を眺めながら進みます。大好きな矢車草が群生していて、青い花を満喫しました。
新木さんは兼業農家でもあります。畑に帯状に何本もビニールが張ってあることが気になっていたので、聞いてみると、レタスなどを植える前に防虫措置を施したビニールをトラクターで張るそうです。
ちなみにこのあたりは、榛名山の噴火の影響で砂礫が多く保水性に乏しいので、田んぼではなく畑、レタスやこんにゃくの栽培に適しているそうです。
渋川の市街地が近づき、室町時代に起源をもつ白井宿の土蔵造りの町並みを通っていると、のぼりやタスキに気づいた中年のご夫婦に声をかけられました。私の代わりに狩野さんがウォークの説明をすると、「すごいですねえ」と感服されました。
タスキの力もすごいですね。
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