垣添忠生の全国縦断がんサバイバー支援ウォーク 一言ブログ 5月17日
今日は、千葉市の千葉県がんセンターを訪問しました。
ウォークは800メートルぐらいです。日本対がん協会千葉県支部(公益財団法人「ちば県民保健予防財団」)の方々、日本対がん協会の中嶋幸子らと歩きました。
千葉県がんセンターでは、山口武人院長、浜野公明副院長をはじめスタッフの方々がポスターまで作って歓迎してくださいました。愛媛県の四国がんセンターを訪問したときにいらした先生が、人事異動で千葉県がんセンターに移り、もう一度私を迎えてくださるというサプライズもあれば、手術を終えたばかりなのでしょう、帽子とマスクを外しながら駆けつけた医師たちもいらっしゃいました。日本対がん協会千葉県支部の藤澤武彦理事長らの姿もあります。
そんな中で目立ったのは、黄色いTシャツを着た方たちです。10人以上いらっしゃいました。
千葉県内の10の患者会が、がん種を越えて集まった「千葉県がん患者団体連絡協議会」のみなさんです。冊子「がんと生きる仲間たち ひとりで立ち向かわないで」も作成し、各会の紹介はもちろん、県内のがん相談支援センターの一覧も載せています。
活動は活発です。千葉県がんセンターとの信頼関係の厚さを感じました。それだけに、貴重な成功モデルになると思います。
だからこそ私は、交流会の席で、もう一歩踏み込んでお願いしました。
「すばらしい動きですね。みなさん方がさらに勉強されて、千葉県のがん対策について提言するまでの力を付けてください」
交流会では、肺がんのサバイバーの男性から、こんな相談がありました。
「私は受動喫煙で肺がんになったと思います。だから周囲にたばこをやめるように言うと、嫌な顔をされます。苦労しているので、もう言うのをやめようかと悩んでいます」
私は、きっぱりと申し上げました。
「私は4月8日付の読売新聞の『地球を読む』という欄で、受動喫煙対策に力を入れない国にオリンピック・パラリンピックを開催する資格があるのか、と書きました。人の命より(たばこによる)税収を重んじる国に未来はありません。私はいつもこういう発言をしているので、駅で並ぶときには最前列にならないようにしています。やむを得ず最前列になった場合は、後ろの気配に気を付けています」
最後はドッと笑いが起きましたが、本当のことです。
「禁煙を言い続けてください。それが世の中を変えます」
別の男性からは「検診への疑問もありますが?」という問いかけを受けました。そういう声があるのは事実ですが、検診による早期発見は、禁煙による予防と並ぶ重要ながん対策です。今度もきっぱりと申し上げました。
「検診は大事です。ぜひ受け続けてください」
前日の都立駒込病院にいらしていた女性が、顔を出してくださっていました。千葉県がんセンターの中で患者カフェの活動をされていて、それを院外に広げたいというお話でした。これもまた、大切な活動です。
おかげさまで、とてもいい雰囲気で訪問を終えました。
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