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6月4日 深いうなずきでも手ごたえ十分

掲載日:2018年6月6日 11時59分

垣添忠生の全国縦断がんサバイバー支援ウォーク 一言ブログ 6月4日




●鶴が傷を癒やした温泉(6月3日)
 5月31日に東京へ戻り、とんぼ返りのように、6月3日の朝、東京駅7時12分の山形新幹線で、山形県米沢市へ向かいました。
 第7回のウォークの始まりです。福島から奥羽本線に入ると、本当に深い山の中を実にゆっくりと走ります。米沢で降りて、在来線に乗り換えて4つ先の中川という駅で降りました。

 山形はニセアカシアの樹木が多く、白いハナミズキも真っ盛りです。
 ゴールは、かみのやま温泉。1458年に発見されたといわれる古い温泉です。肥前(佐賀県)の僧が、脛をけがした鶴が湯で癒やしていたのを見たそうです。風情のある温泉です。
 旅館では、夕食時に、山形の日本酒、出羽桜をいただきました。これまでは焼酎にしていましたが、いよいよ日本酒の解禁。大丈夫でした。

●口の中に広がる幸せ(6月4日)
 今日は、久しぶりの病院訪問です。
 かみのやま温泉駅から山形駅までは電車に揺られて、そこから北山形駅まで歩きました。道中、武士が出てきそうな板塀の古民家を何軒も見かけました。
 北山形駅で、いつもお世話になっているテルモの方4人(男女2人ずつ)、日本対がん協会で私のアシスタントを務める森田幸子と合流。ご寄付もいただいている、ミシンや食品機器などの製造・販売等を手がける「ハッピージャパン」(山形市)の方もいらっしゃって、アクエリアスを差し入れてくださいました。

 6人で8キロほど歩いて到着した山形県立中央病院では、細矢貴亮院長、福島紀雄副院長をはじめ、日本対がん協会の山形県支部(公益財団法人「やまがた健康推進機構」)のみなさんなど、多くの方に歓迎していただきました。
 東北の人は口数が少ない、という印象がありますが、ご高齢の方たちには、今もあてはまるのかもしれません。確かに、交流会に出席された患者のみなさんは、雄弁ではありません。

 そのぶん、私が話しました。家で最期を迎えるために体を鍛えていること、がん対策基本法の成立前後の思い出、声を上げ続けることで世の中は変わること、決断したら1人から始めるという哲学、グリーフワークを医療に取り組みたいという思い……。
 一つ一つの話に、みなさん、深くうなずかれています。
 受け止めてもらえていることが実感できました。手ごたえ十分です。とても暖かい訪問となりました。

 夜は、ウォークのメンバーと一献。ブリ、サクラマス、マグロ、ソイ……。お刺身の一切れが分厚いのに圧倒されました。日本酒もいただきました。食後酒は、十四代で知られる高木酒造の「黒縄」、珍しいお酒です。甘口で濃厚。口の中に、幸せが広がりました。


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