垣添忠生の全国縦断がんサバイバー支援ウォーク 一言ブログ 6月6日
このところ、1日20キロぐらい歩いています。
ウォークを始める前には体重が、65、6キロありました。意外と重いのです(笑)。それがいっときは60キロ台まで落ちました。意識的に肉類をたくさん食べて、今は62キロ台です。それでもスーツのズボンがゆるいので、6月1日の日本対がん協会の理事会では、おなかにタオルを巻いていました! 目立たないように……。
今日はタクシーで宮城県の川崎町役場まで行き、そこから仙台市の秋保温泉まで歩きました。東北はまだ梅雨入り前。曇っていたものの、雨にはたたられずに済みました。
朝、笹谷温泉の旅館を発つ前に、女将とタクシーの運転手さんに、昨日しきりに鳴いていたセミについて尋ねました。しかし、おふたりとも、怪訝な顔をされています。地元の人にとっては、さほど関心がないのかもしれません。
ここまでなら、よくある話です。さほど気に留めることでもないでしょう。
ただ私は、ふと、考えてしまったのです。
――セミについての会話は、予防(たばこ対策)や検診の大切さを説いても浸透しないことに通じるかもしれない。日本は国民皆保険なので、日本人は病気に対する認識が甘いのではないか。米国なら、莫大な医療費がかかるので、必死に自分で身を守る(がん検診の受診率も、日米では雲泥の差)。日本も、「検診で早期発見した人には医療費の自己負担割合を少し優遇する」とか、「喫煙者は保険の加入費を高くする」といった、実益実害を伴わないと、状況は改善されないのではないか……。
みちのく杜の湖畔公園(みちのく公園)、釜房湖と景勝地が続きます。みちのく公園は、「ポピーまつり2018」の真っ最中で、赤やピンクのポピーが一面に咲いていました。3万㎡の花畑に約200万本のポピーがあるそうです。このあたりで、国道286号と別れて、秋保温泉方面へ向かいました。
道中は、とにかく森が豊かで、緑が濃い。
――アップアンドダウンヒルズ、スルーフォレスト。
桐朋中学の英語の授業で習った、イギリスの田園風景を歩いている様子の描写を思い出しました。まさに、その感じなのです。
回想のつばさは広がり、中学の国語の授業で、京都の大徳寺の庭園美を描いた随筆を読んだことを思い出しました。「石組み」という表現があり、先生が「どういう意味か?」と質問されたのです。
たまたま顔を上げたら当てられたので、「枯山水のことではないですか」と答えました。枯山水は、水を使わず、石、砂、地形で表現する庭。龍安寺の石庭が有名ですね。富士銀行(現在のみずほ銀行)の銀行マンだった父が、趣味で、京大の先生たちとよく京都や奈良を訪れていました。私は門前の小僧で、知っていたのです。
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