垣添忠生の全国縦断がんサバイバー支援ウォーク 一言ブログ 7月17日
気温18度~20度。雨が落ちそうな曇り空で、ときおり冷たい風が吹いてきます。
午前7時45分、テルモの井上さんが日産フーガのレンタカーで迎えに来てくださいました。なんでそんな高級車なのかと言うと、ほかの車が出払っていたそうです。
無人駅の本石倉駅まで行きましたが、駐車場がありません。ひとつ先の石倉駅の駐車場にフーガを停めました。そこから、八雲を目指して2人で歩きました。
このあたり、国道5号もJR函館本線も内浦湾(噴火湾)に沿っています。右手の海の先にかすかに陸地が見えます。方角的には室蘭でしょう。ノリウツギ、アジサイ、栗の花がよく咲いています。ノリウツギは妻とよく行った奥日光でいたるところにありました。
井上さんによると、桜の満開がゴールデンウィークごろとのこと。アジサイや栗の花の盛りもまた、本州より一足も二足も遅くやってきます。
八雲町のそば屋で昼食を取り、井上さんと別れました。ウォークの最中に何度も携帯電話が鳴っていました。働き盛りの40歳前後。多忙な業務の合間に一緒に歩いてくださったことに感謝です。
宿には午後2時過ぎに入れました。今日も温泉です。とてもいいお湯でしたが、大きい内湯、ジャグジー風呂、サウナ、露天風呂という定番のつくり。「入れ墨を入れた方はお断り」の表示もあります。温泉宿も均一化が進んでいるのかなあ、と思いました。
ところで、レンタカーの車種までお伝えしたのには、理由があります。私は、去年、山仲間に譲るまで10年以上、日産のシーマに乗っていました。今日、フーガに乗ってみて、乗り心地が相通じるものがあると感じました。日産車には日産車の、トヨタ車にはトヨタ車のDNAのようなものが息づいているのでしょう。
余談です。国立がんセンターに入って2年後の1977年から1年間、休職してカナダのトロントに留学しました。最初のうちは、英語がさっぱりわかりません。研究室のカンファレンスでも、何を聞かれているのかさえ理解できないのです。
そんなとき、テレビを見ていたら、ボブ・ホープというアメリカを代表するコメディアンが出ていました。どこの国にもその国らしい車がある、という前振りで、
「イギリスにはロールス・ロイスがある。ドイツにはメルセデス・ベンツがある。アメリカには……」 と続けました。
フォード、GM(ゼネラルモーターズ)、クライスラーのビッグスリーのどれかを予想しますよね。ところが、彼はこう言い放ったのです。
「トヨタがある!」
大笑いしました。初めて英語がはっきりわかりました。これが、英語に対する自信を持つきっかけとなったのです。
1980年代に日米自動車摩擦が本格化する少し前の時期。日本車が米国市場でぐんぐん伸びていたころの思い出です。
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