2018年を振り返って、読者の皆さんの心に響いた記事5つのご紹介
今年もあとすこしで新しい年を迎えます。今年もたくさんの取材記事やイベントのレポートなどをみなさまにお届けしてきました。サイトだけではありません。フェイスブックやツイッターなどのSNSも使って読者の皆さんと心を通わせることもあります。 皆さんからがんサバイバー・クラブのフェイスブック・公開ページにお寄せいただいたメッセージを改めてご紹介しながら、今年投稿した記事とともに振り返りたいと思います。2018年読者の皆さまの心に響いた記事5つ
【木口マリの『がんのココロ』】 意外と知らない、現代のがん事情「ちょっくら緩和ケア」: 「緩和ケア」……。 がんになりたての私が、病院の待合室で目にしたこの言葉は、とても重いものでした。そのときに思ったのは、「私はまだそこまでじゃない」ということ。 「意外と知らない、現代のがん事情」第2弾。今回は、「緩和ケア」と「がんと生きる」ことについての“意外”です。(続きはこちらから)2018年5月24日 | |
【木口マリの『がんのココロ』】 「がんばれ」は難しい~がんサバイバーに温かい想いを届けるために~: 「うつ病の人に、『がんばれ』と言ってはいけない」――そんな話が、少し前に話題になりました。 言ってはいけないというか、重荷になるという意味だと思うのだけど、それが世間にワッと広まったら、「がんばれ」という言葉自体が、何やら少しマイナスな気配を帯びてしまった気がします。(続きはこちらから) 2018年4月5日 | |
【がん相談ホットライン】 「何もできていない……」と思い込まないで:「何もできなくて辛い…」 相談者が絞り出すように発したひと言に、電話を通しても、懸命に涙をこらえている様子が分かります。お母さんががん。相談者は実家から遠い所で生活をしています。仕事や家庭があり頻繁に見舞うことができません。電話でのやりとりが精いっぱい。(続きはこちらから)2018年9月27日 | |
【がん相談ホットライン】 ホルモン療法の副作用にも周囲が理解を 「副作用がつらくて……どうにかならないでしょうか」 受話器ごしに、苦悶する表情が目に浮かぶほど苦しい声で話し始めたのは、乳がんでホルモン療法をしている女性です。 症状を聞くと、ほてりや発汗などのホットフラッシュがあり、一日に何度も着替えるほど汗をかくといいます。(続きはこちらから)2018年11月13日 | |
【がんサバイバー支援ウォーク】 サバイバー支援は終わらない ~がんサバイバー支援ウォークより~: みなさんは、私がいつウォークを成し遂げられると確信したと思われますか? 九州で歩きはじめたときから? とんでもない。最初の訪問先である福岡市の九州がんセンターに着いた頃は、かなり緊張していました。その後、佐賀県から大分県へ向けて、雪が激しく舞う国道をトボトボと歩いていたときは、どうなることかと不安にかられました。(続きはこちらから)2018年7月31日 |
「がんばれは難しい」に多くの共感が寄せられました
「木口マリのがんのココロ」は毎回フェイスブックやツイッターの公開メッセージで、読者の方から温かいコメントをいただいています。 今回ご紹介した「がんばれ」は難しい~がんサバイバーに温かい想いを届けるために~では、ある女性からこのようなメッセージをいただきました。 「頑張って!と励ましの気持ちで言われると思うのですが、48歳で胃の全摘手術を受け、子育ての難しい時でもあり辛い思いをしました。これだけ頑張っているのに、まだ足りないの? これ以上何を頑張れば良いのと。以来、頑張ってという時は、お互いに頑張ろうね!と言える時にだけ使うように心しています」
このメッセージにはたくさんの「いいね」がつきました。がんサバイバー・クラブのあるスタッフも、
「『がんばれ』と『一緒にがんばろう』は全然違うよね」
と話すとみんなうんうんと大きく頷いていました。
どんな治療にも家族や周囲の理解や協力が必要
「がん相談ホットラインより」は日本対がん協会のがん相談支援室で勤務する相談員が寄稿しています「ホルモン療法の副作用にも周囲が理解を」には、公開ページに10件ものコメントが寄せられました。「5年間ホルモン療法を続けました。ホットフラッシュ・発汗・易疲労などでしたが、副作用は千差万別で… 日常生活や就労に、周囲の理解や支援が受けやすく、孤立しない仕組みのようなものが欲しいですね。」
「見えない副作用って、なかなかわかってもらえないですよね…」
などコメントが寄せられました。がん治療で「副作用」というと、多くの人が抗がん剤を思い浮かべるかもしれません。しかしホルモン療法でも様々な副作用があります。どんな治療を続けるにも家族や周囲の方の理解や協力、思いやりが大切だということを改めて感じました。