がんサバイバー・クラブは2月18日にサバイバーネット試用版をリリースしました。
――がん患者や家族が安心してつながることができる仕組みを作りたい。
そんな思いから構想が生まれ、1年以上前から研究開発を進めてきました。主な特徴は次の通りです。
①自分の経験を記録できる
がん患者や家族として、自らの経験を記録することができます。また、カレンダー機能を使えば、ブログを書くイメージで、その日の出来事や検査結果、次回の診察日の予定などを書き込むことができます。
書き溜めた内容は、闘病記として、サバイバーネットの利用者に公開することもできます。
②友達登録で直接つながる
自分と同じ治療や同じような立場の人とつながりたい。直接相談したり、もっと体験談を知りたい! そんなときには「友達登録」です。同じ病気や同じ薬を使っている人、また、公開範囲を設定したプロフィールから自分に近い人を検索したりできます。
友達申請・承認のうえで、メッセージのやり取りが可能です。「自分の経験が誰かの役に立った」と思えることは、生きがいにもつながります。
③グループ機能で患者会などをつくる
実際の入院なら、同じがん種、同じ病室、年齢が近い、同じ治療をした等で、患者同士で親しくなり、患者会などのグループをつくろうと発展することもあります。
サバイバーネットのグループ機能を使えば、ネット内で知り合った仲間と手軽にグループをつくれます。
現在、がんサバイバー・クラブのサイトでご紹介している全国の患者会情報も、サバネット上で表示されるようになります。
④イベント情報などを伝える
グループができれば、イベントなど活動予定の通知が必要になります。サバイバーネット上で、グループで開催するイベントを登録すると、グループのメンバーに自動的に伝えられます。毎週行うサロンも1度にまとめて登録できます。
それによって、会のホームページや活動情報を独自に作成・更新する労力と時間を短縮できます。
がんサバイバー・クラブのサイトに掲載しているイベント情報も、サバイバーネット上で表示されるようになります。
使い方は、youtubeでもご紹介しています。
サバイバーネットは、会員登録した人同士のみのSNSとなっています。みなさんが安心してご利用いただけるよう、入力内容についても確認しています。
他者への誹謗中傷、特定の団体への強引な勧誘、特定の治療法や商品を勧める、政治活動などの行為はサバイバーネット利用規約に反します。こういった行為を発見した場合は、運営事務局で、利用停止などの対応をいたします。
構想が生まれてからこれまで、患者会や支援活動を行っている方に何度もご意見やご要望を伺いながら、計画を練ってきました。昨年11月の「第7回サバイバーカフェ」では、15人の参加者の方に実際に使っていただき、アイデアや改善点を挙げていただきました。
今回の試用版をお使いになって、改善点や不具合などがありましたら、こちらからご連絡ください。
開発の資金面では、朝日新聞社のクラウドファンディング「A-port」で、たくさんの方のご支援を賜わりました。
みなさまに心より御礼申し上げます。
スタッフ一同、サバイバーネットが少しでもがん患者やご家族の方たちのお力になれるように願っております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。